冨樫晶子先生ロングインタビュー
崖っぷちで最後の1ヶ月は追込んだ受験勉強

Q:冨樫先生こんにちは!今日はよろしくお願いします。
A:よろしくお願いします。
Qまずは社労士の資格を取られたきっかけからお聞かせ下さい。行政書士の後に取られたとお聞きしました。
A:私が行政書士を目指したきっかけは「離婚」でした。当時、妊娠5ヶ月で「この先どうしよう?」と人生のどん底をさまよってましたね。
その時に「女性が一人で子どもを育てていくことは、そんな生半可なことじゃない、何か手に職をつけた方がいいんじゃないか」と思いました。
母も20年以上税理士事務所の職員であったということや、産んでからすぐの頃に「カバチタレ!」という行政書士のドラマをやっているのを見たのがきっかけで、行政書士と社労士と税理士の、3つの資格を取ろうかと考えたんです。
ですが、私は法律の勉強もしたことがなかったので、まずは「六法の基本」から勉強しようと考えました。試験内容をみて、まずは行政書士かなと思ったので、早速勉強を始めたんです。
でも、最初から行政書士で終わるつもりはなかったですね。行政書士が終わったら、次は社労士にいこうと。そんなわけで、行政書士の試験に受かったその日のうちに、社労士の受験講座を申込みに行きました。
Q:行政書士のお仕事だけを極める、という選択は考えていらっしゃらなかったんですか?
A:考えていなかったですね。行政書士はスポット的なお仕事が多いと思うんですよ。そうすると、どうしても継続した収入は得られないのではないかと。
当時はそういうイメージを持っていたので、継続的に顧問報酬を頂けるのは社労士や税理士なので、次はそちらを目指そうと思いました。
Q:社労士の資格を取る時は、働きながら試験勉強をしていらしたんですか?
A:はい、社労士事務所でアルバイトをしていました。社労士事務所で働きながら自営でクリーニング店もやっていたので、仕事の傍らつねにテキストを横に置いて問題集を解いたりしてましたね。
Q:限られた時間の中で勉強している人がたくさんいると思うんですが、先生の勉強方法をお聞かせ下さい。
A:基本的には、毎日問題集に触れておく、いうルールを決めていましたね。
私は子どもがいたので、おんぶしながらやベビーカーを押しながら問題集を解いたり、夜中3時に起きて勉強したりして、どんな時でも試験の事を頭に置きながら1問でも問題を解く、というスタイルはずっと貫いていたと思います。
週末にはスクールの自習室に行って1日12時間勉強することもありました。試験の直前期には、社労士事務所に休みをもらって平日も自習室に通っていましたね。
実は初めて受けた試験に落ちているんです。だから二回目の時は、もうこのあとはないと覚悟をしたんです。お金もなかったし何度も試験を受ける余裕はない、だからこれでまた落ちたら普通の仕事に就くしかないという崖っぷちでした。最後の1ヶ月は自分を追い込みましたね。
Q:精神的にも辛かったときは、どんな風にモチベーションを上げて勉強されていたんですか?
A:その時は気分を盛り上げるというより、逆にとことん落ち込みました(笑)
最初の試験では合格点数が1点だけ足りなくて落ちたんですね。総合点は56点で、すごく高かったんですけど、各科目の最低基準点というのがあって、それが1点足りなくて落ちたんです。
落ちるところまでとことん落ちていた時に、同じく落ちた受験生仲間から「いつまでもそんなにくよくよしてないで、前を向いて行こうよ」って一言いわれて。それがきっかけでハッと目が覚めて「よ~し!次もやるぞ!!」ってスイッチが入りました。
Q:仲間からのアドバイスも力になったんですね。
A:はい。受験仲間って大切ですね。試験は孤独な戦いなんですけど、仲間がいると励まし合えるし、心強かったですね。私は通学でしたので、同じ時間を共有する仲間がたくさんいました。そこでみんなと友達になっていろんなことを共有したり、苦しみも聴き合ったり(笑)
- Vol.01 崖っぷちで最後の1ヶ月は追込んだ受験勉強
- Vol.02 四足のわらじではじめた社労士の開業
- Vol.03 事務所について。理念や採用のことなど。
- Vol.04 社労士をしていて最高の瞬間
- Vol.05 ライフスタイルに合わせて資格が生かせる女性の強み
- Vol.06 今後のビジネスと10年後の社労士
- Vol.07 Facebookとブログとマラソンと
- Vol.08 肉食系で成長しよう!
社会保険労務士アキ・オフィス
冨樫晶子
年金相談及び手続は数百件以上。
顧問先、スポット先の社会保険・労働保険の手続、指導、相談 給与計算など約200社以上に関与。規模は1人~800人規模間で幅広く対応。
労働基準監督署の調査(是正勧告)対応 数十社。
助成金申請手続、アドバイス等 数十社。
就業規則、各種協定、規程の作成、届出。
H16年改正年金セミナー、育児介護法改正セミナー、助成金情報セミナー講師など
03 事務所について。理念や採用のことなど。
04 社労士をしていて最高の瞬間
05 ライフスタイルに合わせて資格が生かせる女性の強み
06 今後のビジネスと10年後の社労士
07 Facebookとブログとマラソンと
08 肉食系で成長しよう!