平澤貞三先生ロングインタビュー

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インタビュー

平澤貞三先生ロングインタビュー


vol.02

開業から現在まで。人事定着について

気を付けなければならないのは、1社に偏り過ぎないこと

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外資

 

Q:現在のお仕事について、外資系ならではの強みやご苦労などをお聞かせ下さい。

 

A:外資系企業ですとどうしてもレポートは英語で作りますし、本社の外国人社員に、日本の労働法や社会保険の仕組みを英語で説明しなくちゃいけないんですが、そういう時に、「英文メールでも説明出来ますし、電話でも対応しますし、直接お越し頂いても英語で説明致しますよ」と言えるところが強みですね。

今は、規模的に自分一人では回せなくなってきたので、他に英語が出来るスタッフも入れてやっています。

 苦労で言いますと、外資系企業はいつ無くなるかわからないところがあります。急に撤退したり吸収合併されたりするので、自分のお客さんがある日突然消えるということがあるんですね。しかも予告期間が短いので。そういう不安はいつもあります。

 

Q:実際にも多いんでしょうか?

  

A:開業して3~4年で、買収されて無くなっちゃたのは1社ですかね。ただ、それもまだ小さい規模だったので、それほどのダメージではなかったんですが。我々が気を付けなければならないのは、1社に偏り過ぎないことなんです。金融系の外資系会社だとすぐに合併したりしますよね。誰でも知っているような有名な会社でも、ある日突然、他の知っている会社に吸収されて名前が変わったりするんです。

なので、全体の売り上げが1社に偏り過ぎると、ある日突然その会社が消えた時に、2~3人まとめて人を切らないとやっていけなくなっちゃうなんて事もあるので、そこのバランスはいつも気にしています。どれだけ上がっても、全体の売上げの中で1社10%以下にしておかないと大変な事になるんです。

だから、敢えて、大きな案件は取らないようにしています。大きな仕事の話は結構あるんです。1000人分の給与計算やってよとか。売上げも上がるんですが、それが、今の総売上げの30%を占めるような案件の場合は、我々の計上の安全性を考えてお受け出来ませんと、お断りしています。自分の目標、まずやらなくてはいけないことは、雇用を守るということですので。

そういう案件をどんどん取って損をしないような経営をしようと思ったらいくらでも簡単に出来るんですが、それは、雇用を守る、という自分のやりたい事とはちょっと違うので、節度をもって優先順位をつけて仕事を取るようにしています。

  

Q:平澤先生のホームページにある「特殊なグロスアップ計算」についてお話をお聞かせ下さい。

 

A:今、市販のソフトの中で、いわゆる「グロスアップ」という、手取りから所得税を逆算したり給与総額を計算したり出来るソフトが無いんですね。外資系企業では、その計算方法が必要になる場面が多いんです。

外国人の場合、手取りで給与が決まっている場合が多いです。「日本で手取り100万円」とかね。手取り100万円になるように、その人の扶養の条件などを見て、例えば、子ども3人の扶養ならば、130万円のグロス支給するとか、差し引き計算しないといけないんです。

これは手計算でも出来なくはないんですけど、そうとう大変なんですね。それが、あるシステム会社さんがたまたま、外資系の給与計算用にソフトを作ってくれたんです。 これは市販のもではないので、ある意味、優位性がありますから、実際にHPで、「外資系のグロスアップ計算ができますよ」と、キーワードを入れておくと、問い合わせが来るんです。実は「グロスアップ計算」が、計算キーワードの中で、うちでは一番上なんです。世の中にニーズがあって、そういう、外資系企業向けの特殊性のある、リッチな「グロスアップサービス」を、敢えて謳っているんです。

 

 Q:バイリンガルサポートについてお伺いします。制度の採用に至るまでの経緯をお聞かせ下さい。

 

A:以前から知り合いだった勤務社労士さんが、会社を辞めて開業しようかどうしようか悩んでいるという相談を受けて、「じゃあ、うちでやってみる?」っていう事で、やってもらっているっていう感じです。


Q:社員を大切にしていらっしゃるんですね。「人の定着」という事に、特に何か気を遣っていらっしゃることはあるんでしょうか?

 

A:とにかく楽しく仕事がしたいですね。僕が楽しく仕事ができる環境っていうのは、周りにいる人みんなが楽しいと思ってくれている事なんです。なので、みんなが心地よい環境にするにはどうしたらいいかを配慮して社員と接するようにしています。人に急に辞められると困るところもあるんで(笑)

幸い、うちは、開業してからずっと、お客さんも伸びていますし、社員も伸びていて、減ることがない状態で今日まで来ていますので、その点では、自分はすごく平和ですね(笑)

 

Q:やはり、環境作りをされてきたからこそなんでしょうね。

 

A:あとモットーとしているのは「怒らない」ことです。絶対に怒らない。まあ、イラッとすることはあるので、表情でバレることはありますけど、でも、声を荒げたり怒鳴りつけるような事はしないです。なんで間違えたのか、なんで出来なかったのかを一緒に考えて、本人に原因を考えさせるんです。

なんでこうなったんだろう、じゃあ、どうすればいいんだろう、という事を一緒に考えて、本人に答えを言わせる事で、以後間違えなくなるんです。人間って、やはり、怒られるのはイヤだし、職場の雰囲気も悪くなりますから、とにかく怒らないようにしています。

でも、仕事には厳しいですよ(笑) 指導も結構細かくしますしね。例えば、書類の紙の揃え方が合ってないと全体の作業効率が悪くなるので、ちゃんとルールを守るように指導したりとか、チェックのし方、マークの付け方、これはホチキスで留めて、これはクリップで留めてとか、そういう事まで徹底するんです。それで初めて、職場の中の効率が生まれて、お互いに理解し合って仕事をすることができるんです。

最初のうちは、ちょっと窮屈なんですけどね。こんな細かい事を言いたくないなと思うんですが、でも、そうやって徹底することで効率も上がるし、それによってお互いに理解しあいながら気持ちの良い仕事の流れが出来ると思っています。

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  • vol.01 受験から開業まで
  • vol.02 開業から現在まで。人事定着について
  • vol.03 外資系の企業とつきあうこと
  • vol.04 社労士の資格との向き合い方
  • vol.05 メッセージ

執筆者

平澤国際社労士事務所
平澤貞三
1968年生まれ 福島県相馬市出身
横浜市立大学商学部卒業後、1992年、世界4大会計事務所の一つであるKPMG Peat Marwick(現KPMG税理士法人)へ入社。
法人税、消費税、個人所得税などの各種税務申告の他に会計、給与計算業務などに従事。
1998年、KPMG Business Resource Management(現KPMG BRM)へ移籍し、以降、約10年に渡り給与計算に特化したアウトソーシング事業に従事。 主に外資系企業に対するテーラーメイドサービスを開発し、1人の会社から1,000人規模までその実績は延べ数百社に及ぶ。
2008年、16年間におよぶKPMGでの経験を経て、平澤国際社労士事務所を開業、現在に至る。

著書: 「給与計算実践ガイドブック」(清文社)2004年版~2008年版
セミナー: 産業経理協会 「給与計算基礎講座」 その他、企業の人事労務担当者向けセミナーなど


目次

01 受験から開業まで

02 開業から現在まで。人事定着について

03 外資系の企業とつきあうこと

04 社労士の資格との向き合い方

05 メッセージ


  
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